幼年期の終わり

幼年期の終り (ハヤカワ文庫 SF (341))

幼年期の終り (ハヤカワ文庫 SF (341))

SFの名作は、ほとんどの場合一般小説としても強い。時代が進んで”予言”が外れたとしても、すさまじい想像力の残滓があり、だから決して陳腐化しない。

『幼年期の終わり』は過去のベストセラーで、もはや完全に古典となっているけれど、今でも読者を圧倒する力がある。第一章はささやかな友情の物語だが(実はこのパートが一番好きだ)、第二章、第三章と進むにつれ、宇宙規模の怒濤の物語が展開される。読後、「なんかすごいものを読んだ!」という気持ちになれる希有な作品だ。

光文社から新訳が出版されていて、今から読むならこちらの方がいいと思う。非常に読みやすい。

★★★★